やっておかないと損まであります。

この季節になると各方面から聞こえてくる｢ふるさと納税｣。

話には聞くけど、どんな制度なの？ 本当にオトクになるの？ 何がもらえるの？ と名称はメジャーなれど、その内容に関してはマイナーで、あやふやなイメージを抱いたままの人も多いのかも。

そこで、このふるさと納税のポイントを3行でまとめてみました。

1．政府が行っている｢自治体を選んで寄附できる｣制度。納税者ならだれでもできます。

2．寄附した自治体からは、感謝の｢返礼品｣を送ってもらえます

3．なおかつ手順に沿った申告で、税金が安くなります

といった感じです。

もうちょっと詳しく説明します

さすがにちょっとざっくり過ぎたので、もうちょっとだけ詳しく解説しますね。

ただ、あくまでもわかりやすさ重視なので、さらに詳細なシステムやふるさと納税の本質については総務省のポータルサイトをどうぞ。

Q1．自治体に寄附する意味って？ → 地域を応援できる

納税者が生まれ育った故郷や（=今はそこに住んでいない）、お世話になった地域を応援するために、お金を寄附できるという制度となります。

寄附はインターネットから行えます。手軽なところだと、ふるさと納税のランキングサイト（ふるなび, ふるさとチョイス）や、楽天でもふるさと納税の特集があります。

また、寄附した自治体へは寄附金の用途を選べます。例えば…

・子育て事業の充実や支援

・観光事業の発展

・医療や健康の充実

など。

このお金をこう使って欲しい！ と意思を送ることができるわけです。

Q2.｢返礼品｣って何？ → 寄附のお礼。テック系アイテムも選べます

｢ふるさと納税って、肉とか海鮮を送ってもらうシステム｣

といった認識もあると思います。確かにご当地の美味しい食材を返礼品としていただけるってのも醍醐味ですしね。でも、なにも食べ物に限った話ではないのです。

衝動的に検索欄に｢キーボード｣とか入力してみたら、東プレのREALFORCEが引っかかりますし…。

あ、SSD足りないんだよな…。と思って｢SSD｣と入力すると、バッファローのおなじみぶっ刺すSSDだって返礼品として見つかりました。

この他にも長野県安曇野市では、VAIOのノートPCが返礼品として。兵庫県加西市ではアラジンのトースターが、茨城県日立市ではサイクロン掃除機が！

…と、 僕が見ていたのビックカメラでしたっけ？ くらいにテック系アイテムや家電も充実しています。いや、買うんじゃなくてあくまでも｢返礼品｣としていただけるやつですけどね。

Q.3 税金が安くなるしくみは？ → 寄付額に応じて控除されます

このふるさと納税がオトクだ！オトクだ！ と叫ばれている理由として、返礼品がもらえるだけでなく、寄附金額に応じて所得税や住民税といった税金が安くなる（=納税額に応じて控除される）ところ。

こちらは総務省のサイトにあるイメージ図。

寄附金から、自己負担額2,000円を引いた額が控除額となり、所得税や住民税から控除されます。

全額控除になる寄付額は収入によって異なりますが（詳細・計算は後述します）、上手くすれば、実質の持ち出しは2,000円で済むうえ、モノ（返礼品）までもらえるという錬金術です。

Q4.どれだけ寄附してもいいの!? → ダメ。寄附上限あります

なお、すごく重要なことなのですが、ふるさと納税は青天井ではありません。

所得や世帯構成によって上限控除額が変わってくるので、計算してから寄附する必要があります。

こちらは自分電卓を弾くより、ふるさと納税ランキングサイトで、いくらまでの寄附なら損しないのか？ をシュパっと出してくれるので、寄附の前に参考にしてください。

Q5.ふるさと納税後にやることは → 確定申告や書類を提出する

ふるさと納税で税金を安くするためには｢手順に沿った申告｣も必要です。

・給与所得者（会社員など）なら｢ワンストップ特例制度｣が便利。確定申告しなくても、寄付した自治体に書類を郵送して申請

・個人事業主なら｢確定申告｣で申告

となります。

以前は確定申告が必須で面倒だったんですけど、現在では｢ワンストップ特例制度｣ができたおかげで、確定申告が必要ない給与所得者にとっても、ふるさと納税しやすくなりました。

現在、ふるさと納税を使っていない人は85％にも及ぶらしいのですが、もしかしたらこの情報が上書きされていないのかも？

なので、繰り返しですが伝えておきますね。会社員でもふるさと納税できます！

納税者にとってオトクさしかない。今年のふるさと納税は12月末までに

こうして、寄附すると払うべき税が減額されて、さらにモノ（返礼品）までもらえるふるさと納税。

MMORPGでたとえると、システムから金を取り出すような裏ワザであり、翌週には緊急メンテで潰されるレベルのことが平然と行われています。

これが良いか悪いかはさておき、納税者にとっては（短期的に見ると）オトクなライフハックであることは確か。

どのくらいまで寄附できるの？ の計算が必要だったり、寄附後も申告が必要だったりと、あいかわらず面倒さはあるんですけど、今年の分のふるさと納税は12月末日まで。期日も近いのでえいや！ と気合を入れて済ませておきましょう。

さらに詳しい情報はふるさと納税のランキングサイトや、総務省のふるさと納税ポータルサイトをどうぞ。

Source: ふるなび, 総務省

【今週ギズモードから売れたもの】